激変する北谷町砂辺エリアには米軍人のジョートーアパートがたち並ぶ

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移住6年目に入り、僕らが暮らす沖縄中部も変わりつつある。我が家のまわりを見渡しただけでも、裏の空き地(2軒の外人住宅を取り壊した跡地)には5階建てのきれいな外国人向け賃貸アパートが、またすぐ近くにも3階建ての同じように海が見える外国人向けアパートが建った。その隣の空き地も、アパートが建つ日を待っている。

外国映画やドラマではよくパーティーシーンが登場するが、外人さんは確かにパーティー好きなようだ。ウィークエンドになると、いたるところでBBQやガーデンパーティーをやっている。裏のアパートでも昼のBBQが夜のパーティーに繋がり、それが深夜まで続き、爆音の音楽と話し声で眠れなかったことが何度もある。それにしても、外人さんの声はなんであんなにデカイのだろう!?

以前にも連日連夜のパーティーの大騒ぎが周辺住民の訴えで問題視されたことがあった。結局、直属上司の判断で、そこに住んでいた米軍人は基地内の住居へ転居したのだが、その問題になったエリアが、変貌を続ける沖縄中部の北谷町砂辺である。
北谷町といえば、アメリカンデポやカーニバルパークなどの店舗や、シネコン、巨大スーパー、リゾートホテルが建つ、まるで異国を思わせるリゾート&エンターテイメントエリア。休日ともなれば、基地が近いこともあって外国人の家族連れや若者たちがここに集ってくるから、ここはアメリカ!?と思ってしまうほどだ。

c0193396_15171245.jpgc0193396_15172614.jpgこの日は酷暑だった。陽射しが肌に突き刺さるように痛い。車のエアコンも、強い陽射しに負けてしまうほどだった。
とにかく暑いから、冷たいものでも食べて、身体の中から冷やしたいなと思った時、久しぶりに砂辺のぜんざい屋がふと浮かんだ。
観光客として来ていた頃から、沖縄に来た時は必ず訪れていた店「ぜんざいの富士家」だ。アンティークな雰囲気の変わらない店内にほっとする。テーブルは古いミシン台。そこに運ばれてきたぜんざいの横には、これまた変わらず「亀せん(亀甲せんべい)」がちょこんと置かれているのも、うれしい。今日は、富士家ぜんざいに、バニラソフトをトッピング。おでこが痛ぁ〜となるくらい、冷え冷えだぁ。


c0193396_15183171.jpg身体が冷えたところで、防波堤へ。防波堤にはグラフィティーが描かれていて、新しいものもあれば、もう消えかかっているものもある。
防波堤沿いを歩いていると、きれいに整備された休憩スペースが。屋根つきの休憩所の前は広くなり、夕涼みにはサイコーだろうな。これはいつ頃、整備したのだろう? そんなに前ではないはずだ。


c0193396_151746100.jpgc0193396_1518310.jpgこのあたりから先の海沿いには、外国人向けの賃貸住宅が立ち並ぶ。道を隔てたすぐ前が海。しかも西向きだから、目の前の水平線に太陽が沈むベストビューだ。相当、家賃も高いはず。
そこからさらに進み、一本道を入ると、そこは同じカタチをした連棟式の賃貸住宅がずらーり。つい数年前まではなにもなかったエリアだ。停まっている車は「Y」ナンバーばかり。一見、見た目はジョートーそうだけど、はっきり言って安っぽい作り。ただ建物の中はきっと広いのだろう。外国人用の賃貸住宅用の建坪は(たしか)100平米以上、火災報知器とガス探知機常備、2階以上はベランダに非常梯子など、米軍の細かいインスペクション(検査)があるからだ。このインスペクション項目をすべてクリアしないと貸せないのである。

なぜそこまでして外国人向けの住宅を建て続けるのか。その理由は、米軍関係者の住宅には、日本政府から「思いやり予算」が支給されるため、1軒あたり、?十万円という高い家賃収入が見込めるからだ。
「思いやり予算」とは、1978年に当時の金丸防衛庁長官が、在日米軍基地で働く日本人従業員の労務費の一部(62億円)を、「思いやり」という名目で負担したことに始まったもの。その後、この予算は拡大し、あくまで米軍が負担すべき基地の運営費用の一部、労務費のほか、訓練移設費、住居費や水道光熱費、さらに娯楽・保養施設などのハコモノ、果ては労務時に限られるのに、プライベートで使用する高速道路代金までも、日本が負担するに至っている。

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話を戻そう。この思いやり予算があるために、土地持ちや不動産会社は、建てるなら外国人向けの賃貸住宅を!となる。北谷に限らず、基地の近くのエリアにはたくさんの外国人向けのアパートなどが立ち並んでいる。アラハビーチ沿いのベストビューに立ち並ぶエゲツナイ色やデザインのマンションは、どれもがそのテの住宅だ。

c0193396_15181763.jpg砂辺の外国人ジョートーアパートと道を隔てて、古びた町営砂辺団地が建っている。
思いやり予算でぬくぬくとジョートーアパートで暮らす米軍人たち。
そして、負担を強いられて税金を払う日本国民の住まいが、この古びた狭い団地という、この落差はいったいなんなのか。

このままでいいのだろうか。開始当初から昨年までに日本が負担した駐留経費の総額は、すでに3兆円を超えた。米軍にとっては、なんともありがたい、たれ流し状態の予算。これはすべて日本国民の血税が使われているのである。

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by mahalohilo | 2010-05-09 15:45 | 沖縄 | Trackback | Comments(2)  

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Commented by チョコクッキー at 2010-05-15 11:56 x
しばらくバタバタしていて(ちょっと、関西方面に・・・)、久しぶりにお邪魔しました。
こんにちは、mahalohiloさん。

沖縄のきれいな空や海、かわいいファル娘ちゃんの表情とは裏腹に、沖縄の置かれている現状を、沖縄に住む人の口から直接伝えられると、ヒシヒシと緊張感が伝わってきます。

私も同じ九州なので、人事ではない。
もっと、自分達の事として、考えなければ・・・と反省です。

“おもいやり予算”の廃止、いいですね。
誰しも、ぬくぬくとした環境からは、抜け出したくないもの。
環境を変えるのも一手かも・・・

基地で暮らしておられる方達の事も考えなければ、とも思いますが、沖縄で生活している皆さんの気持ちが一番のような気がします。

とっても難しい問題ですが、まずは、国民一人ひとりが、対岸の火事ではなく、ちゃんと考えることが大切かな。

宮崎もいまは“口蹄疫”問題で、ぴりぴりとしています。
畜産農家の皆さんが、もう一度立ち上がるために、サポート出来る事からやって行きたいと考えています。
Commented by mahalohilo at 2010-05-15 15:22
チョコクッキーさん、久しぶりですね。基地のことは奥が深い問題です。そこで仕事をしている方もいるし、軍用地の賃貸料で生活している方もいる。ただ負の荷物を子供世代にまでおわせたくないと思っている人がほとんどです。基地に依存する方は、基地がなくなれば確かに苦しいかもしれない。だけど、それを乗り越えた時に危険のない静かな島が還ってくる。みんな苦しみから解放される。基地返還後の土地には新たな店や職場ができて、雇用も生まれる。北谷のハンビー地区がそうやって成功したように。だから目先のことばかりにとらわれず、未来をみようよ、と言いたいな。
宮崎も口蹄疫問題で大変ですね。一日も早い終息を願っています。

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