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台風5号の影響で、宮古ロックフェスとうたの日コンサート中止!

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沖縄本島に大きな被害を与えた台風2号から1ヶ月。
再び勢力を増しながら台風5号が沖縄を目指して進行中。
今夜には八重山諸島が暴風雨圏内に入る模様だ。
この台風の影響で明日25日、宮古島で開催予定だった「宮古アイランドロックフェスティバル2011」と、石垣島で行われる予定の「うたの日コンサート2011」が中止になった。特に、BEGINが主催する「うたの日コンサート」は、BEGIN念願の出身地での初開催だっただけに、メンバーも残念だろう。初開催に向けて努力されてきたメンバー、スタッフに心からご苦労さまでした、来年は天候に恵まれて里帰りコンサートができることを祈っています、と言いたい。

台風5号の影響で、宮古ロックフェスとうたの日コンサート中止!_c0193396_14213153.jpg昨日は66年目を迎えた「慰霊の日」だった。日本で唯一地上戦に巻き込まれた沖縄。今、その沖縄に暮らす自分が昨夜の「報道ステーション」を見て感じたことがあった。番組に出演する解説者の方が、沖縄を訪れて取材をされていた、戦争当時16歳だった方の言葉に僕は胸が痛んだ。

戦争当時、普天間で暮らしていたその方は、侵攻を続けるアメリカ軍に身の危険を感じて、両親や6名の兄弟たちと防空壕に隠れていた。しかしアメリカ兵に発見され、投降をうながされて、銃を突きつけられながら壕から連れ出されたのだという。そして…投降を呼びかけるアメリカ兵を恐れた両親や兄弟たちは壕を離れず、その結果、火炎弾と火炎放射器で焼き殺されてしまった。その方は、こう言っていた。
「あの世に行ったら、その時のことを真っ先に謝らなければ」と。
なぜ強引にでも一緒に連れていかなかったのか。自分だけが生き残ってしまったことへの懺悔の気持ちが今でも心を押しつぶす。16歳の少年の心を66年間も重く押しつぶし続けてきた事実に、心が痛かった。そして、この地上戦で県民の半数が命を落とした悲惨な事実を後世に伝えていかなければいけないと、改めて思ったのだった。


台風5号の影響で、宮古ロックフェスとうたの日コンサート中止!_c0193396_14215657.jpg同番組を見ていて、あとひとつ思ったことがあった。
解説者の方が普天間基地を取材していた時の映像を見ながら、このことは伝えておかなければいけないなと思ったのだ。TVの画面に、頭上をアメリカ軍のヘリコプターが飛んでいた。普天間基地周辺で暮らす人たちには見慣れた光景である。しかし、ヘンだ。ヘリは金網に囲まれた基地の敷地の内側の上空を、見事!に飛んでいる。

台風5号の影響で、宮古ロックフェスとうたの日コンサート中止!_c0193396_14221482.jpg日米で合意している「ヘリは基地内上空を飛ぶこと」を、なぜか?守っているのだ!
今までは基地内どころか、基地外にはみ出して住宅地上空を平然と飛んでいるにもかかわらず「慰霊の日」だけ!は、なぜか規則を守って飛んでいる。
しかも、ここ数日、夜11時近くまでバタバタと爆音を響かせて住宅地上空を飛んでいたのに。

これまでも、そういうことはたびたびあった。
本土から政治家が来沖する時、戦争関連の記念日などなど…の時は、なぜか!ヘリは飛ばず、静かになりを潜めているのだ。
だがしかし、小学校の卒業式の式典の時はどうか。式典の間は飛行をひかえてほしい、といくら県側が米軍に伝えても、いつもと変わらず式典が滞るほどの爆音で飛び交っているのに、である。

やりたい放題のアメリカ軍が「慰霊の日」に駆け足で訪れた菅首相や本土のメディアに、日常的に行われている爆音の暴力という“真実”をわからせないようにするための卑劣な行為。本当は、毎日のように頭上を飛び交う爆音に悩まされているのですよ! わかってください!と、本土から遥か遠い南の基地の島から叫びたい。沖縄はこんなにも爆音に苦しまされているんですよ、と。
それにもかかわらず、先日の「2プラス2(日米安全保障協議委員会)」では、辺野古沖V字滑走路を建設し、さらに沖縄に新たな米軍基地を増やすという。県民が反対し続けている辺野古への基地移設を、県民の頭越しに強引に決めていく政府への苛立ちがつのる。国外移設、県外移設は沖縄県民の願いだということをわかってほしい。

福島原発の放射能汚染問題に関して橋本大阪府知事は、政府関係者に「だったら、あなたたちが原発のそばに住んでみればいい」と発言していたが、この言葉をそのまま沖縄の基地問題に対しても言いたい! 連日連夜、住宅地上空を飛び交うジェットやヘリの爆音や墜落の恐怖に脅かされ続ける基地周辺に、どうぞ住んでみてください。そうすれば少しは!県民の痛みを知ることができると思うから。遠く離れた永田町の卓上の論理で、この痛みはわかるはずもないのだから。

たった今、この時も、頭上を飛ぶヘリの爆音と低周波が、窓ガラスを小刻みに揺らし続けている!
これが沖縄の本当の現実!なのである。

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by mahalohilo | 2011-06-24 14:33 | 沖縄 | Trackback | Comments(0)  

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