5/20 秦 基博@那覇ナムラホール

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大降りの雨がやんだ那覇の中心街、松山の一角に長い人の列が続いていた。
17時35分、開演まであと25分。
秦 基博のアコースティックライブ『GREEN MIND 2012』が行われるナムラホールのビルに沿ってワンブロックにおよぶ長い長い列は、この時間になって少しずつ動き始めた。
きっと大雨の中も彼らはここで待ち続けていたのだろう。しかし誰の表情にも待ち望んでいた瞬間への歓びがあふれていた。

それから40分後、暗転した会場に、たったひとりで現れた秦に向けられる大きな歓声が湧き起こった。
この夜は、秦にとって初めての沖縄本島でのライブ。
それも通常のバンドスタイルとは趣向の異なるアコースティックギターのみの弾き語りライブ『GREEN MIND』だ。アコギの弾き語り=座ってゆっくりと聴くというイメージを覆す、それは1曲目から総立ちのライブになった。
「今回は弾き語りのイメージを崩したくて、最初からノレる構成にしました。ある意味、バンドとやるライブに近いかもしれないですね」
ライブ終了後の楽屋で、彼はこう話してくれた。
いつもとは違うトライをしてみることで、また新しいライブの在り方を模索しているようでもあった。パターン化していくことを嫌い、常に変化と挑戦をしていきたいという彼のライブへの想いを、その言葉からも感じることができる。

「サークルズ」をスモールサイズのギターとメトロノームで歌った後は、ギブソンのアコギに持ちかえて「トラノコ」へ。途中、お決まりの手拍子が入る箇所も、ファンは見事にキメて、前半から会場はイイ雰囲気だ。
「初めての沖縄でのライブだし、最初はおたがいに探り探りな感じでしたね」
しかし意外とシャイなウチナーンチュにしては、この夜は最初から総立ち&クラップで、かなり盛り上がっていたと思う。

途中のMCでは、昨日沖縄に着いた後に首里城へ観光に行った話を。
また高校の修学旅行でも首里城に行ったんだけど、まったく記憶がない(笑)。初めて行った気分、という彼の言葉に会場からは笑いが起こっていた。

中盤にじっくり聴かせる歌を配し、後半は再びアッパーな曲でしめる緩急をつけた構成。
アコギの伴奏で聴かせる歌は、音数が少ない分、どれも一つ一つの言葉が立っていて、ストレートに胸に飛び込んでくる。歌を丁寧に会場のファン一人一人に手渡しで届けているような感覚だった。

ライブの後、二人でゆっくり話すことができた。
今回の『GREEN MIND 2012』の会場で沖縄だけがライブハウス。ほかのホールのサイズにくらべると、かなり観客との距離が近くて、その分みんなの表情まで見れてやりやすかったという。
ほかにも、バンドで演るライブと弾き語りの『GREEN MIND』と、これまでのようにきっちり分けるのではなくて、今後はその両者を合わせたようなスタイルも考えていきたい、とも話していた。

またこのツアーが終わってからは新曲の曲作りに集中して、できれば年内にニューアルバムを発表したい。そのリリースツアーでは、ぜひまたライブで沖縄に戻ってきたいといううれしい言葉も残してくれた。

彼の弾くアコギから放たれる様々な表情をもった6弦の響き。そして力強さと優しさを歌声で丁寧に表現していく『GREEN MIND』。素晴らしいライブだった。
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by mahalohilo | 2012-05-21 17:40 | music | Trackback | Comments(0)  

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