気づけば、もう2月。
2ヶ月以上、ブログの更新をしていなかった。
昨年の大晦日、母が急に空に旅立ってしまった。
94歳だった。
人は皆、94歳と知ると、大往生だね、という。
しかし、前日の朝までは普段と変わらない生活をしていたというし、その10日ほど前に沖縄に戻る僕に手を振って見送ってくれた元気な姿を思い出すと、あまりの突然の旅立ちがまだ信じられない。
前日の朝、デイサービスの玄関で足が縺れて、転倒。
大腿骨上部を骨折したのが、原因だった。
齢をとったら、骨折しないように気をつけること。
いつもそう告げて、本人も僕らも気をつけていたのに。
ふとした気の弛みや日常の慣れで起こってしまったのかもしれない。
骨折の耐えきれないほどの痛みが心臓の大きな負担となって…。
昨年9月の終わりに、姉と一緒に遊びに来たのが、最後の沖縄になった。
実は今年、沖縄で暮らすことを考えて、動き始めた矢先の出来事だった。
もう少し早く進めていれば…と悔いが残る。
今更言っても、時は後戻りできないのだけれど。
遺影には3年前、沖縄の我が家に2ヶ月ほど暮らした時に、浜比嘉島の浜辺で撮った写真を使った。
沖縄が大好きだった母に、いつまでも沖縄を感じてほしいと思ったからだ。
碧い海と、波打ち際の澄んだ水辺を背景にした笑顔の遺影の中で、
静かに時間が止まっている。