太陽が月に隠れる神秘的な瞬間、僕は…
7月22日、46年ぶりの皆既日食の日がやってきた。
皆既日食帯に入る奄美大島北部やトカラ列島、なかでも中心線近くに位置する絶好の観測スポット悪石島は、数日前から島民総数以上の観測者が来島する大フィーバーだと聞く。
日食帯に近い沖縄本島でも部分日食を見ることができた。
昨日の天気予報では、今日は晴れ、だったが、朝起きると、うっすら青空は見えるものの薄い雲が空を覆っている。大丈夫?
いや、ちょっとくらい雲がかかっていたほうが見やすい? 日食が始まる9時半過ぎにはなんとかなるんじゃない? と、元来のお気楽思考(笑)の僕は、ひとまず時間までに、締め切りの仕事を終えちゃおうと思ったのでした。
気がつくと、もう始まってる時間じゃない。おやおや。
急いでカメラにフィルターをつけて、屋上へ。
サングラスをつけていても、眩しすぎる!
専用グラスは持ってないし。しょうがない、とサングラスを3枚重ねて見てみる。はたして、すでに太陽の左上から徐々に欠け始めているではないか。
うっすらと薄い雲がかかっていて、かえって正解だ!と思った。またまたお気楽な性格が出たぁ(笑)。
海からの心地よい風を受けながら、のんびり観測を続ける。
食の開始から1時間ほど経つと、あたりが徐々に薄暗くなってきた。
今の沖縄でいうなら、夜7時ぐらいの明るさだ。
10時50分過ぎ、太陽の91.3%が月に隠れる食の最大時となった。
太陽は、細い三日月の状態。
感動だ。言葉も出ない。
◀◀太陽を中心にしてまわりの雲の色が変わり、そこだけもわーっと淡い色になっている。
神秘的な光景に目を奪われる。
僕は屋上に寝転び、三枚重ねのサングラスをかけて、しばらく細くなっていく太陽を目に焼きつけていた。
ダイヤモンドリングは見れなかったが、これで十分。
自宅の屋上で寝転んで見た今日の日食は一生忘れないだろう。
次に見れるのは26年後だそうだ。次も見れるかな…? 見れたらいいな…。
▼▼日食最大時の三日月のような太陽の姿(photo by mahalohilo)
by mahalohilo | 2009-07-22 16:02 | 沖縄 | Trackback | Comments(2)